159人が本棚に入れています
本棚に追加
「そう!私が呼んだの。
お兄ちゃんは名前なんていうの?」
「オレ様をお兄ちゃんと呼ぶな!」
いきなり大声をあげる悪魔に、少女はビックリしました
「う・・・うぅ・・・ごめん、なさい」
怒らせてしまったのでは?と不安になった少女は、怖さのあまり泣き出してしまいました
「なっ・・・。もうお兄ちゃんでいい!」
さすがに目の前で泣かれると、どう慰めていいかわからない悪魔は少女が泣き止むようにと、そう言いました
「じゃあ、お兄ちゃん!」
さっきまで泣いていたにも関わらず、悪魔の発言に満足したのか、女の子はニコッと愛らしい笑顔を見せました
とても可愛らしい笑顔に見ているこちらまで癒されてしまいます
「それで、オレ様に何のようだ?」
「私のお願い、聞いてほしいの」
真剣な眼差しで、悪魔を見つめる女の子
「願い?言ってみろ」
「私を魔法ちゅかいにしてほしいの!」
「それって、魔法使いのことか?」
「うん! そう、それ!」
「なんで魔法使いになりたいんだ?」
悪魔は女の子に素朴な疑問をぶつけることにしました
最初のコメントを投稿しよう!