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「お空を飛んでみたいの。私ね、病気なんだー。
お医者さんが言うには、あと半年も持たないんだって。だから、死ぬ前にお空ってどんなかな?って気になって・・・」
そう、女の子は、ある重い病に身体を蝕まれていたのです
だからこそ、死ぬ前に願いを叶えるため、悪魔を召喚しようと考えたのです
「なら、魔法使いより天使はどうだ?」
「天使?」
「あぁ。魔法使いはホウキに乗って空を飛ぶが、天使は自分の羽だけで空を自由に飛べるんだぞ」
「なら、天使がいい!」
「わかった。オレ様がお前の願いを叶えてやる。
お前、名前は?」
「私は雅! お兄ちゃんは?」
「オレ様は、タクト」
「じゃあ、タクトお兄ちゃん!」
「・・・好きにしろ」
タクトは“お兄ちゃんって呼ぶな!”とまた怒りそうになりましたが、ここは我慢と耐えることにしました
さっきのように泣かれるのも厄介だ・・・とタクトは心の中でため息交じりに呟きました
「よし。それじゃあ目をつむれ。そして強く念じるんだ。天使になりたいと」
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