10月31日

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「わかった!・・・・・」 タクトに言われるままに目をつむり、雅ちゃんは強く、つよく念じました “天使になれますように” “可愛い天使になれますように” と、何度も心の中で呟きました タクトは、パチンと指を鳴らしました 「ゆっくり目を開けてみろ」 「う、うん・・・わぁ~、天使になってる!」 その場で、クルクルと回ってみせる雅ちゃん なんということでしょう 背中には大きな白い翼が生えているではありませんか 雅ちゃんは天使になったのです 「スゴい!本当にスゴいね、タクトお兄ちゃん!」 「オレ様にかかれば、こんなのは朝飯前だ」 フンッと威張っているタクト しかし、実際はタクトは雅ちゃんが喜んでいるのを見て、今にも顔がニヤケそうなのを必死に隠しているのです 「タクトお兄ちゃん、これで一緒に飛べる?」 「ん?あぁ、飛べるぞ。 なんなら、今から飛んでみるか?」
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