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一カ年千人計画
次の日、ノスリがトリノスに寄るとちょっとした騒ぎになっていた。
「『一カ年千人計画』、やりましょうよ」
談話室の一角でコノハズクが声を張り上げている。ミサゴとトビもいたがコノハズクほどの熱意はないようで、ゲンナリした様子だった。
「ちょっとコノハちゃん、本当にやるの?」
「言い出したオオワシさんからしてもう覚えていないんじゃないですか」
「仲間が増えるのいいじゃない、ね」
コノハズクの巨大な仮面が毒々しい青色の目をこちらに向けている。同意を求められているのか。
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