トリノス

ノスリという男

「慣れなくても我慢して受け入れているだろう？　その我慢も続けばそのうち慣れるさ。どうせ大した実害はないんだ。気にしないのが一番さ」
「はあ、達観していますねえ。その調子なら理不尽なクレームも受け入れてもらえそうだ。明日は私の代わりにクレーマーの相手をしてくれませんか」
「一社会人としての責任感はどこに行ったんだい」
「何ですかそれは」