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「すみません・・・・・!!!」
はああ。。。今度は少し大きな声が出たぞ。
あ。
女の子と目が合う。
うわ・・・・・かわいい。。
草原と同じ色の髪の毛が朝日を浴びてキラキラしてる。
少し日焼けした肌に、薄いグリーンの瞳。
アーモンドみたいな形の二重の目が、少し見開かれた。
「ここで何してるの?」
先に言葉を発したのは、女の子の方だった。
「あ、なんか朝起きたらここにいて・・・
王宮ってどっちにあるかわかりますか??」
「王宮・・・??」
女の子が眉をひそめる。
あれ??
通じてない???
「えと、オレは、この国の王子で名誉うんこ製造兵のイチタロウっていいます。
ここ、戦場じゃないみたいだけど、今サークライローノゲエ・リングとは接戦で危ないから、早く王宮に戻らないと・・・」
女の子はオレをジーーーーーーーーーっとたっぷり10秒くらい見つめると、金色の頭をフルフルっと振って、それから言った。
「この連邦には王宮なんてないよ」
・・・・・・・・・連邦???
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