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「どうしようもないなハニー、俺もお前も、この行為が心地よくて仕方ない」
息を荒げながら囁いてくる。耳穴に直に囁かれると、耳から食べられてしまいそうな気がしてくる。
「相性、いいって、ことだろ」
喘ぎすぎて息も絶え絶えなのを、無理矢理囁いて笑ってやる。彼が喜ぶからとかじゃなくて、俺も心からそう思ってるから。
「ああ、もちろんその通りだ。俺たちは愛し合っている。それが体にきちんと現れている証拠さ」
「だな。すっかり馴染んでるし」
彼のが体の中を動くたびに、自分の体の奥が、心が、満たされていくのを感じる。どれだけ縋っても、彼はしっかり受け止めてくれる。それをわかっているから。
「もういいか、我慢ができなくなってきた」
珍しく、彼が根をあげる。
「んって、いいよ、俺ももう無理っぽい」
彼が言わなかったら、俺の方が何も言わずに先に達してたと思う。
「一緒にイこうか」
唇を奪ってきた彼が、ニンマリ笑いながら、汗を滴らせて言う。腰の動きを止めて、意向を伺ってくる。
「一緒には、イったことないな。いっつも、俺が先に、いっちゃうから」
心臓が馬鹿になったみたいに動いてる。
余裕綽々みたいな彼の目の中にも、興奮してちょっと獣じみた強い意志みたいなものを感じる。
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