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「それならぜひ、一緒にイこう」
どっかに出かけるみたいな手軽な言い方に聞こえて、ちょっと気持ちが軽くなる。
「うん、イく」
だから、こっちもこっちで、ついヘラっと笑っちゃった。
「ハニー、笑顔がとてもキュートだ」
「そうかよ、ありがとよ」
「その笑顔が俺だけに向けられていると思うと、余計興奮する」
「そりゃどうも」
彼の腰の動きが徐々に性急になる。ろくに声を出すこともできなくて、しっかりと俺の体を支えてくれている彼の首に、必死にしがみついた。
「っ、ぁっ、あぁっ」
本当すごいなコイツ。腕を痛める様子もなく、腰の動きだけ激しくなる。体幹強すぎんだろ。なんて頭の隅で思いながら、思考のほとんどを快楽に捧げる。
「ハニー、大丈夫かっ?」
キスを見舞われながら、急いた彼の声を耳穴にねじ込まれる。しつこいくらいに中を擦られて、どこまで奥に入っているのかもわからないほど、中全体がヒリヒリする。
「大丈夫、ぅんっ」
「もうイってもいいか?」
「ぃいよっ、俺も……っ」
イきそう、というより先に、彼がいつにも増して荒っぽく「もう限界だ」と吐息で囁いてきた。
それだけでも十分、密閉されたシャワールームの中で響いたような感じがして、頭がクラクラしてきた。
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