2:side I

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「イって、大丈夫だから、俺もイくからっ」 言葉短に言いながら、彼を煽るように彼のほっぺたに何度も口付ける。その過程で彼は俺の唇を奪い、それを契機にしたように強引に中をえぐってきた。 「あっ! あぁっ」 もう言葉も喋れない。彼にすがりつくのに必死で、俺自身がどうなっているのか、どうしたいのか、全然わからないまま。 「っ、ハニー……っ!」 彼の体が震える。体の奥が熱くなる。俺も俺で、ムスコが跳ね上がるみたいに震えてる。 イった、って気づいたのは、頭が真っ白になって落ち着いてからだった。 「一緒に、イけたな」 荒い息もそのままに、第一声を吐いたのは彼だった。視線を自分の腹の上に落とす。俺が吐き出した熱が、やけにぬらぬらと光って見える。 「わかったから……降ろして……」 いわゆる賢者タイムというやつで、現状を把握すると、なんかとてつもなくこっぱずかしい気持ちになるのだった。 だってシャワールームで素っ裸で彼に抱きかかえられたまま喚いてたなんて、恥ずかしい以外の何でもないじゃん。 「もう少しこのままでいさせてくれよ」 降ろしてくれそうにはない。 「このスタイルが気に入った」
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