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「イって、大丈夫だから、俺もイくからっ」
言葉短に言いながら、彼を煽るように彼のほっぺたに何度も口付ける。その過程で彼は俺の唇を奪い、それを契機にしたように強引に中をえぐってきた。
「あっ! あぁっ」
もう言葉も喋れない。彼にすがりつくのに必死で、俺自身がどうなっているのか、どうしたいのか、全然わからないまま。
「っ、ハニー……っ!」
彼の体が震える。体の奥が熱くなる。俺も俺で、ムスコが跳ね上がるみたいに震えてる。
イった、って気づいたのは、頭が真っ白になって落ち着いてからだった。
「一緒に、イけたな」
荒い息もそのままに、第一声を吐いたのは彼だった。視線を自分の腹の上に落とす。俺が吐き出した熱が、やけにぬらぬらと光って見える。
「わかったから……降ろして……」
いわゆる賢者タイムというやつで、現状を把握すると、なんかとてつもなくこっぱずかしい気持ちになるのだった。
だってシャワールームで素っ裸で彼に抱きかかえられたまま喚いてたなんて、恥ずかしい以外の何でもないじゃん。
「もう少しこのままでいさせてくれよ」
降ろしてくれそうにはない。
「このスタイルが気に入った」
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