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祖母が昔、言っていた言葉をふと思い出した
「私には、少し先の未来がぼんやりと見える時があるんだよ」
あの時は、そんなことあるわけないって話し半分で聞いてただけだったけど、もしかして祖母には本当に不思議な力があるのかな…なんて
そういえば、亡くなった母も昔こんな話しをしてたっけ
「おばあちゃんにはね、不思議な力があってね、私は受け継がなかったんだけど…」
もし母がその力を受け継いでいたら、あんなに早く逝ってしまうことはなかったのかな…
祖母の日記を読み返してみると、まるで自分がいつ死ぬか分かってるかのような…そんな風にも思えた
おばあちゃん、私本当は怖い
真紀には信じてるって
会ってる時は病気のことに触れないように
笑顔でいるけど
本当は不安で仕方ない
本当に真紀はこれからも
私の側にいてくれると思う?
誰にも言えなかった不安な気持ちをそこに書くと、少しだけ心が落ち着くような気がした
それから数ヶ月後
私は、あれから祖母の日記を開くことなくこの日を迎えた
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