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ナツの父親が海外で拾って(?)きたのだ。
それから紆余曲折あり、ナツの家族(ペットにしては可愛くなさすぎる)になったのだ。
「仕方ないだろう?ナツだってマスコミに追い回されるのは嫌だろう?」
「うぅ。」
「、、、、さて、十分休んだだろう。行くぞ。」
「、、、、どこに。」
「ナツが癒され中に、猪の罠を見つけた。そこから人の匂いを辿れば家に帰れるだろう。」
ハルがくるりとこちらに背を向けて歩き出す。
ハルのくせに、、、、。
その背中は頼もしい。見た目小型犬なのに。
小型犬に人間の頭が乗っかっているような妖怪みたいなやつなのに。
ハルが地面に顔をつけて匂いを懸命に嗅いでいる。
本当の犬みたいだ。
いっそのこと本当の犬だったら良かったのに。
私にとっても。
きっとハルにとっても。
それか、願いが叶うなら、、、、
「、、、、ごめんな、ナツ。」
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