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辺りを見回すと、数々の呉服屋があり、浴衣がたくさん置いてあった。
店内では女の子達が浴衣を試着をしたり、髪飾りを選んだりしていた。
皆、嬉しそうだった。
付き合わなかったら、
誰かの為にこんなふうに浴衣を選んだりする事なんて経験出来なかったんだろうな…。
皆と同じ位置に立てれて嬉しかった。
「こんなにいっぱいあるんだ…。」
そして私は浴衣を、端から順に見ていった。
「早くしないと売り切れちゃうからね?!円花とりあえず試着しよ?!」
そう言った舞由香の目はキラキラしていた。
「う、うん」
そして三人が、私に似合いそうな浴衣をたくさん持って来てくれた。
「う?ん、円花、赤どうだろう?」
舞由香が赤の浴衣を持ってきて、
「白とかどうかな?」
次に美菜が、白の浴衣を持ってきた。
「黄色とか水色とか似合いそうじゃね?」
そして盟加が、黄色と水色の浴衣を持って来た。
それから、たくさんの呉服屋を見て回り、4件ぐらいでようやく決まった。
「これかわいい!」
「…だね?!うんうん良いじゃん?!円花似合ってるよ?!!」
「だな。」
「そうだね。」
皆で意見が決まった。
白地に牡丹の柄が入った、浴衣に決まった。
髪飾りも決まった。
私は、全部買った。
そして、お店を出た。
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