第3話友情

1/18
143人が本棚に入れています
本棚に追加
/1169ページ

第3話友情

【円花side】 「じゃあ、行ってきまーす!」 家を出ると、外で晋ちゃんが立っていた。 「あれ?晋ちゃん?」  「よう。」   「どうしたの?」 「円花と一緒にこれから大学行きたくて、迎えに来た。」 「え!?」 「嫌だった?」 「う、ううん!嬉しい!」 (ウソ…!夢みたい!) 「良かった。じゃあ、これから一緒に行こ。」 「うん!」 そして私達は大学まで一緒に行った。 手も、初めて一緒に帰ったあの日から自然と繋げるようになった。 「円花、今日もメイクしてる?」 「あ、うん。」 「…かわいい。」 「ありがとう!まだ慣れないし、下手くそだけどね。」 「けど、俺のためにしてくれてんだろ?俺は嬉しいけどな。」 そう言って晋ちゃんが、照れくさそうに笑った。 それから歩いている間、晋ちゃんと色んな話をした。 いつもの通学路も、晋ちゃんと歩くと全然違う。 特別な通学路に変わる。 そして、しばらくして大学に着いた。 「じゃあ、俺こっちだから。」 「あ、うんまたね。」 少し恥ずかしかったけど、私は小さく手を振った。
/1169ページ

最初のコメントを投稿しよう!