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天使の役目─
それは、下界で噂されているような、死んだ魂を天へ導くようなことではない。
自分の管轄の人間達の日々の行いを見守り、善い行いをした人間に、ちょっとしたラッキーをプレゼントすること。
例えば、
“人に優しくできた者には、相応の人からの愛を”
“人に素直になれた者には、心安らぐ和みのひと時を”
“辛くても立ち上がれた者には、新たなる希望を”
悪魔はその反対に、悪い行いをした者に罰を与える。
例えば、
“嘘をつく者には、穏やかならぬ1日を”
“人の心を傷付けた者には、相応の裏切りを”
“僻み続ける者には、一時の落胆を”
そっちの方が、断然楽しそうに思えてならない。
そして、その具体的なことは、管轄の天使や悪魔が決めることになる。
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