告白

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昨日陸上をやめると言った静は、当然朝練にも姿を現さなかった。 いつも静と組んでやってたストレッチも、代わりを探す気にもならなくて、簡単に一人で済ませた。 静は、いつから陸上を辞めようと思っていたんだろう。 そもそも理由は何なんだ。 どれだけ考えても静の考えていることが俺には全然分からなかった。 朝練が終わって教室に入ってからの俺はドアが開く度にヒヤヒヤしていた。 会ったら一体どんな顔すりゃいいんだ。 けど、朝のホームルームが始まっても静の席空いたままだった。 休みだ、と思った瞬間、俺は正直ホッとした。 ただ安堵したのはほんの一時の事で、すぐに静の欠席の理由が気になり始めた。 風邪か? それとも実は俺の事を避けてる? はたまた何かあったとか。 俺は無性に心配になってきて、担任のところへ静が休んだ理由を聞きに行った。 「インフルエンザらしいぞ。 もう流行り始めてるんだな」 病気だったんだ。 俺はポケットからスマホを出して、静にメッセージを送った。 おい、大丈夫か? 昨日までなら速攻で来ていた返信がいつまでたっても来やしない。 スマホも触れないほど具合悪いのか?     
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