泡沫の恋

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 お昼になり、先程の駅で再会すると、彼女に連れられてそこから歩いて数分のところにあるお洒落なカフェに入る。越谷はあまり普段一人でカフェには行かないのだが、それでも入りやすい雰囲気の店だと感じた。  女性の名前は広瀬秋良(ひろせあきら)といい、近くの小さな雑居ビルに入っている会社で事務の仕事をしているらしい。  それぞれコーヒーやサンドイッチなどの軽食を食べながら話していると音楽、本などの趣味や食べ物の好みが似ていて、気が付けば初対面なのにお互い素で笑えるほど意気投合していた。 「いやー、まさか初対面の女性とこんなに話が合うなんて思いませんでしたよ」 「ほんとですね。まさか同じライブハウスによく行っていたなんて。もしかしたらそこで会ったこともあるかもしれませんね」 「ですね。時間があっという間に感じました」
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