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早く来いよ!電車に乗り遅れるぞと同じ部員の奴が叫んでいる。
そう、今から合宿に行くのである。
大学最後の合宿は、誰も行かないような小さな島に決まった。
電車を降りると、フェリーに乗り込み島へ向かう。
風が強いし、島に近づくとカモメがいっぱい群がってフェリーに近寄って飛んでくる。
漁船と間違うんじゃねえと俺は近づいてくるカモメの奴らに叫んでやった。
フェリーは小さな漁村に着いた。滞在するのは、その村の民宿だった。
目の前の道を渡れば、砂浜まですぐである。
俺らはそこでランニングをしたり、柔道ではなく相撲をさせられた。
それにしてもクソ暑い。
ギラギラ光る太陽が出る夏の空を俺は憎たらしく睨んでやった。
数日後、恐いものなどない俺がものすごく恐い目にあうのである。
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