飛び降り~着地まで

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「チュンチュン」 鳥が飛び立った。 「ニャーオー!」 猫(飼い主にはミーと呼ばれている 以降ミー」はビルの20階から鳥を追いかける本能で飛び降りてしまった。 猫という生き物は脅威のバランス能力を持っている。 36階のビルから飛び降りてもかすり傷で生還したという話もあるくらいだ。 くるくる くるくる 着地に備えて体を回転させる。 体を回転させていると飛び降りたビルで働いている人間達の様子が目に入った。 ~~18階~~ とある証券会社 課長「まったくお前はいつになったら、会社に貢献してくれるんだ!」 社員「すいません・・頑張ります。」 課長「頑張るのは当たり前なんだよ・・・いつまでになにをやるんだ。」 社員「それはですね・・・」 ミー「こんな天気の良い日は喧嘩じゃくて、昼寝をするべきだニャー」 猫には喧嘩に見えるらしい。 人間達は食べる住む・・・そんなもののために時間の大部分を使ってお金を手に入れてる。猫は好きな時に好きな場所で寝て、エサは適当に貰うか狩るかである。何をそんなに喧嘩する必要があるのか・・・ くるくる くるくる ~~12階~~ とある出版社の資料室 男「ふむふむ。猫の噛み癖はこうすれば良くなるのか」 男はとある1冊の本を読んでいた。本の名前(猫と楽しく暮らすには) どうやら猫特集の本を出版しようとしているらしい。 ミー「人間は猫のことをもっとよく勉強するんだニャー」 こんな話がある。 犬は人間を神だと思っており、人間に感謝をしているが、猫は自分を神だと思っているということを・・・ 神からエサが与えられた。神にエサが献上された。認識の違いが果てしない。 くるくる くるくる
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