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声「残念なお知らせがります。実はあなたは子供がつくれない体です。いままで女性関係の2選択がありませんでしたので、知らせておりませんでした。理沙と付き合って結婚した場合、子供がつくれないことを知ったら、彼女は離婚を切り出す可能性があります。なぜなら彼女の将来の夢は子供の笑顔があふれる家庭にすることだからです。しかし、舞は違います。あなたの体のことを打ち明けてもそれを受け入れて寄り添ってくれます。離婚することは社会的な信用を失う可能性も否定できません。よって最良の選択は舞にななります。ラインを返信します。」
舞「ほんとに私で良いんですか?嬉しいです。よろしくお願いします。」
舞からの返信が来たときに時田の意識が戻った。
時田「俺の体のこと、理沙を振ってしまったこと・・・色々ショックだな」
なにわともあれ、舞と付き合うことになったのだった。
最初のうちは「なぜ、理沙ではなく、舞を選んだのか?」と学校のちょっとした話題となったが、いつしか皆それを受け入れていった。時田自身も舞のことはそんなに好きではなかったが、舞の性格や人柄の良さにだんだん心が引かれていった。
舞とは大学生活の4年間付き合いを続け、就職を機に結婚した。ちなみに時田は能力を使いながら大手企業に勤めることになった。
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