第1章 出会い

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ちなみに歴史のおさらいのようになるけれど、 当時の摂政(せっしょう)というのは、 まだ幼い天皇に代わって実際に政治を動かす人のことを言い、 関白(かんぱく)は その摂政に色々な助言やアドバイスをする人… 荒く言ってしまえば、そういうことになる。 つまり藤原の時代、 摂政・関白を藤原一族で占めていたのだから 今でいう独裁政治というか 藤原の意見がそのまま通る…というような図式になっていた。 しかも、天皇家に自分の娘を嫁がせることで じいじや身内が摂政または関白という立場になり、 実権を藤原一族になるようにした辺り凄いと思う… そう考えると、京都の歴史は面白いと感じることが多々あった。 話しは戻るが、21日の弘法さんの日は 近所の方も軒並みお店を構えて、 出店が立ち並ぶ風情となる。 いつもは空いている道も駐車場も その日ばかりは混み合うので、 その姿を見て今年もまた 21日がやって来るのだと気づくのだった。
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