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陰陽師とは何だったのか
式神や護符を用い、
百鬼と闘うことが使命なのか…
一説によると、そうではない
陰陽師特に安倍晴明は
平安時代に制定された「律令制」で定められた「官職」だったとされる節がある。
官職は今で言う国家公務員にあたるので、
朝廷に仕えていたというが
しかし天気予報や占いだけがその仕事の全てだったことはあるまい。
今のように、
レーダーが天気を予測してくれるものでは
なかったはずなので、
ひたすらに風上の動きや匂いなど
彼は敏感に感じ取り、
そして京の流行り病まで探り当てたのかもしれない。
京の街を歩くと陰陽師の足跡を辿ることが出来る。
一説によると安倍晴明は
式神と言われるいわゆる鬼を従え、
京に蔓延る善悪を見極めていたらしい。
式神にも種類は様々あり、
男女の形をしたもの
紙の形を借り、そのものに張り付き様子を伺うものなど様々だ。
安倍晴明が居たとされる晴明神社の近くに
一條戻り橋というのがある。
もしかしたらそこを練り歩く者たちの姿を、
安倍晴明は見極めて居たのかもしれない。
式神が本当に居たのかは分からない。
ただ、他のものよりも風の動きや
人の匂いのようなものに敏感で、
誰よりも早く異変を察知する洞察力が鋭かったのだろうと思う。
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