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そいつらにそれぞれふさわしい罰が必要だ」
「よく解りませんが飴が欲しいです」
「おう。好きなだけ買ってやるぞ。それでな、おや?あれは?」
「八百屋さんが売れないからと言っていたのでもらいました。沢山あります」
「ふうん。でかいかぼちゃか。よし!ちょっと任せろ。ユノ、ルルコット、お前らには小悪魔コスは似合わん」
そう言って、ジョナサンはキレテモータを抜いた。
ジョナサンが準備した馬車が街路を進んでいく。馬車には馬はなく、馬のいない荷車を引くのは、
「ぜえ、ぜえ。何故儂が馬車を曳かねばならんのだ!」
「ユノ様の下知に従うのは当然だ!」
「やかましい!さっさと曳け!」
ジョナサンの鞭が唸った。
「勇者!貴様覚えておけよ!」
「うぎいいいい!重い!重いわダーリン!
「なせ私がこのような目に。到底看過出来ません」
「重い。使い魔使っちゃ駄目?」
こいつ等が曳かされていた。
馬車の荷台には中をくり抜かれたカボチャがぼんやりとした灯をともしていて、荷台の上にはかぼちゃのスカートやブラをつけたユノとルルコットがいた。帽子は、ちっちゃいかぼちゃだった。
黄色いかぼちゃの皮は何とも可愛らしかった。
「わあ!先生凄い!」
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