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「私可愛いですか?」
「ああ可愛いよ!アレも戻ったし、完全復活だ!生贄の逆襲だ!襲った奴はみんな馬車曳きの刑だ!お前等声出せ!ハッピーハロウィン!ハッピーハロウィン!」
「重い!ぐえ!ハッピーハロウィン!」
「かぼちゃは本来ジャックオーランタンと言い、ハロウィンでは定番で、他の地域ではカブなどをぐああああ!ハッピーハロウィン!」
「ハッピーハロウィン!ハッピーハロウィン!まあなんだな、何事もほどほどがいいってことだ。ルルコット、ユノ。祭りだからって他の人に迷惑かけちゃ駄目だぞ」
「はい!よく解りませんが節度をもって楽しみます」
「大丈夫なのでぎゅーっとお願いします」
人力の馬車は、街道を進む。かぼちゃのランタンを周囲に振りまきながら、楽しい気持ちを込めて。
「そう言えば、校長先生は?」
「別にいいよ。あんなおばさん」
馬車は街道を進み、城へ、アカデミーへ向かっていく。
その時、城の高いところから馬車を見ろした校長は、スッポンポンだった。コスプレは、校長のセンスにより、新たな次元に突入していたのだった。
呑気に馬車を駆るジョナサンを見つめながら、
「いらっしゃい」
邪悪な欲望を抱えていたのだった。
了
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