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「そうだよ!可愛いよ!ハッピーハロウィン!明日のハロウィンは二人っきりでうさぎ狩りしない?」
「マリルカの話じゃ貴方にしか出来ないことがあるらしいわよ。楽しみにしていてね」
何だ?ジョナサンはハロウィンについては知らなかった。
ジョナサンのあずかり知らぬまま、最悪のハロウィンが始まろうとしていた。
祭り当日、城下町は賑わいを見せていた。
校長の粋な計らいがあった。多くの出店が並んでいる。
「あー!ジョナサン・エルネスト!ここで会ったが百年目!ていうか何で教員服?!」
「うるせえなあ。いいじゃねえか。お前、王都デイリーの」
猫耳をつけた露出度の高い娘が立っていた。
「そう!いつもみんなとデイリーと!エルビラ・パーティスでぃす!」
「何の用だ。M1は終わったぞ」
「つまんねえリアクションですねえ!じゃあこれどうぞ!今日の一大イベント!」
渡されたのは、妙に太いスティックキャンディーだった。
「王女殿下からの素敵なプレゼント!さあ握って!離しちゃ駄目よ!それじゃあ!まあたねええ!」
走り去っていった。キャンディを握ったまま。ジョナサンは呆然と立ち尽くしていた。
そして、パーティーが始まった。
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