願いごとは3つまで

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「大丈夫だ。  お前の望み、カウントしておいた」 と振り返りもせず、基は言う。  いや、望んでないんですけどーっ!? 「お茶にいたしましょうね」 と体育会系の雰囲気に似合わぬ丁寧な口調で、流れをぶった切るように高倉が言った。  黙って彼を見つめていると、高倉は笑い、 「いや、お茶まではカウントされないと思いますよ?」 と言ったあとで、 「……しましょうかね? 基様」 と基に向いて言う。 「しても構わんぞ」  かーまーいーまーすーっと思いながら、あやめは、アリさんのように列をなしてやってくる業者の人に、せっせと運ばれていくおのれの荷物を眺めていたのだが。 「……私の荷物って、こんなにありましたっけ?」
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