ニホンイシガメのひとりごと

みなさ～ん、ありがとうございましたm(_ _)m by壱

　ボクはもうすぐ14歳になる。中二？ 厨二病とか言わないで。まあ、人で言うならおっさんです。
　普段ならうっとおしい梅雨のはずですが、今年はなんと６月中に梅雨明けに。１ヶ月ぐらい早くとんでもない暑い夏が来ちゃって、ナナが床の上にヘロ～ンって横たわっています。
「ナナのために冷房つけなきゃ」
　いやいや、ママもヤバいです。朝のニュースで40度近い予報出てたよ。それに熱中症に気をつけて、って言ってたよ。
「暑いのも苦手だけど、冷房も好きじゃないんだよねー。でも、こんな毛皮着てるナナは私の比じゃないか」
　――ピッ！
　エアコンをつけて、ママが親切心からかナナの飲み水に氷を入れている。そして、ボクの部屋に近づいてきた。
「いっちゃんもいる？　一つ入れたげる」
　ママ、氷はいらないっす。それより早め早めの水換えよろしくお願いします。