おじいちゃんからもらった石

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 おじいちゃんちに着くと、カルキ抜きした水をはったケースに入れてもらった。 「いっちゃんが――」とねえちゃん。 「うわ~」とママ。  ボクはどうやら車に酔ったらしい。ゲロゲロ……。  泳ぎながらゴボッ、ゲロッをしばらく続け、はくものがなくなって落ち着いた。キレイだった水が……で、もう1度、水はりからのやり直しにねえちゃんはちょっとだけぶーたれていた。  そのあとのボクの具合は特に悪くはなかったが、ねえちゃんもママもかなりびっくりしたようだった。  この事件から長期の不在でもボクは留守番になった。数日食べなくても大丈夫なのがわかったし、ゲロゲロのボクが忘れられなくてご飯抜きの方がマシということになったようだ。  ちなみに、ボクはあくびもおならもする。水の中でのおならは結構な勢いでぼこっ、ってなる。ねえちゃんに見つかると大笑いされる。ねえちゃんの方が断然いっぱいするよね。ボクのを笑うなんて、失礼だなあ。
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