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謎に蹴躓いて陰謀に囚われる
次の日から、わたしはポロ村の仕事を凌ぐ忙しさだった。
朝は食事が終わったら、クロードさんにたっぷり5分は抱き締められて、頭をナデナデ腰をナデナデ、エスカレートしたら無理やり唇を奪おうとなさるのでアルディさんに止めてもらい終了となる。
術が解けるまで会うべきじゃないと、アルディさんからクロードさんへ伝えて貰ったら、烈火の如く怒り狂い大反対に合ってしまった。
サエに会えなければ襲ってしまうと断言なさるので、譲歩の結果に産まれた儀式がコレだ。
離れたくないと駄々をこねるクロードさんを王宮へと送り出し、部屋に戻ってアルディさんと2人で古代魔術書を読み漁る。
どっかに書いてないか。術を解く方法。
目を皿のようにして探すも見つからず、次第にやっぱり魔法なんてあるわけないという思いが膨らんでいく。
「クロードさんは暗示にかかりやすいのでは?」
「それでは騎士団長は務まらん」
「じゃあ、違うショックを与えたら治るんじゃ?」
「今でも大概ヤバイのに、これ以上酷くなったらどうするんだ。無責任なことを言うんじゃねぇぞ」
……この前、思い切り殴ったくせに。
一時的に正気を取り戻したように見えたんですがね。残念なことに朝には元に戻っていたけれど。
「明日は王妃様のところだ。大丈夫だろうな?」
「上手く行くか分かりませんが、精一杯頑張ります」
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