いざ、王宮へ

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話がどんどん変な方向に進んでいます。 というよりも、わたしの人生そのものがおかしくなってきている。 ポロ村では質素倹約に努め、貧しいながらも平和に暮らしておりました。 あの素晴らしき日々は幻だったんでしょうかね? 「俺に聞かれてもな」 「だって貴方しかいないじゃないですか」 王妃様に沢山のお土産を頂き、別れたのは少し前のこと。 人気のない中庭から王宮に向かって歩くかたわら、自分の身に降りかかった災難についてアルディさんに意見を求めていた。 「……お前に渡すものがある」 「何ですか、コレは」 「ポロ村で預かっていたものだ」 渡されたのは、中央にサエへと大きく書かれた色紙。 「頑張って来い」 おじぃ、おばぁより。 「人類皆兄弟」 メリおばあちゃんより。 「粗相はするな! 」 村長より。 「蹄、蹄、蹄の判子」羊一同。 他にも村民全員が一言ずつ添えた寄書き風になっていた。 「……嬉しいと思っていいのでしょうか?」 「嬉しくないのか? お前が確かにポロ村に居た証拠になるだろ」 そうですが……でもコレって別れの記念に書くものでは?と聞けば、お前は重要な任務で極秘に村を離れたことになっていると教えてくれた。いつの間に!?
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