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番外編 ひたすら我慢の子
( アルディ視点より、結ばれたその後の話。
まあまあゲスい。悶えるアルディをどうぞ )
今日こそは絶対に逃がさない!
何がなんでも、そういう雰囲気に持っていってやる。ヤる。抱いてやる!
じゃないと俺が死ぬ。我慢のし過ぎで気が狂う。
だって半年。半年も我慢したんだ。
出会って好きになった時間を入れたら1年は経過しているだろう。
その間、誰とも肌を重ねていない。
例え任務でも、サエを好きだと自覚してからは、そんな欲が他に向かなくなっていたから。
不能になったと思った事もある。
男として終わったと、絶望したのも1度や2度じゃない。
サエにしか反応しなくなった身体。
笑顔に勃つ。思い浮かべて勃つ。サエなら怒った顔でもとにかく勃つ。
……気色悪い。バレたら即死だ。
想いが通じ合った後は、
上記は勿論のこと、触れて勃つ。キスしたら収まるのに時間がかかって超痛ぇ。
サエを諦めないクロード様やラウル王、1番凶悪強敵な自称、父を名乗るイカれ野郎のベリスに邪魔されまくった日々は、もういい加減うんざりだ。
寄り付かなかった自分の屋敷が今は有難い。
初めて招待したサエを横目に、ギラギラと燃える欲望を胸に隠しながら、けれど確かな信念 ( 今日こそヤる ) を持って部屋に促した。
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