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「ね、いっちゃんてぇ高校どこ行くの?」
いつものように日記を書きながら愛しの妹の質問に答える。
「ん。モブ高。」
「……ふーん、今から変えれるぅ?志望校」
「ん、は?」
え、どゆこと?志望校?
妹は可愛いが…たまにとんでもない無理難題を
言ってくることが多々ある。
「だからァ。志望校、変えて?」
さっきと言っていることが違う。命令口調になってるから。www
いやいや。まてまてwww
「うん。あのな、さや?今って「2月ぅ」だよな?www」
いくらなんでもこの時期に志望校を変えるのは無理な話である。うん無理。
「だからいくら俺でもそのお願いは聞けねぇなぁ」
「どーしても??」
うっ上目遣い…っ 俺の天使は何故こうも天使なのか。実に天使である。
「……うーん、ごめんな、むりなものぉわぎゃぁぁぁああああ゛あ゛!!!!!????」
瞬間頭に激痛。
「へー可愛いかわいい妹のお願いが聞けないか。」
この今俺の頭をゴリラ並みの力でわしづかんでいるゴリラは俺の姉(ゴリラ)である。
「あ?誰がゴリラだこら。」
「なんでわかんのエスパァァァあぃいいでぇぇっ!!!!!」
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「は?父さん転勤?引き抜きされたって?ガチかよ……」
「そっ、んで海外に母さんと行くってさ」
「ふーん、て姉さんいつ帰ってきてたの…」
「あ?昨日だけどお前部屋にいて出てこなかったじゃん、てかゆうかさんと呼べ愚弟。」
姉さ…ゆうかさんは2番目の姉で、3年くらい留学していた。そしてゴリラ感が増していた。
で、今説明を受けていたのは父さんの転勤?
移動?についてだ。
父さんは割とでかい会社の副社長で、最近もっとでかいとこから引き抜きされて海外に行くことになったらしい。
で、姉さん1と2と妹は会社やら学校やらが近いとこに引っ越すらしい。それはいい。それはいいんだが。
「ちょっと待てw俺それ何一つ聞いてねんだけどwwwそんな大切なことなんで言わねーの?wwwかんっぜんに俺おいてけぼりじゃないのwwwwwwで、その事と俺の志望校変えんのは関係あるわけ?w」
「「ちょーあるよ!これを機に王道を楽しんできな!!!!!」」
「え、は?w」
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