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「……いや、なんだこれwwwもう次元違うだろw」
あれから少し時間が過ぎた今、俺は桜散る中バカくそでかい、でもってきらびやかなまるで学校なんて呼べない学校の正門で愕然唖然として立ちつくしていた。
そこは、
──桜桐学園(おうどうがくえん)──
「いや、名前安直すぎィwwwwww」
腹を抱えて笑った。
**********************
少し遡って。
「はい、願書書いて。2週間後試験ね。特待生枠でじゃないと駄目ね。じゃないと合格できないから。
んじゃ勉強頑張って。あ、だからってお肌の調子崩したら殺すから。じゃあね。」
今のは姉1である。なんか色々ツテとかコネとか使って俺のために動いてくれていたらしい。
俺が急遽試験することになった学校は桜桐学園。
と言うらしい。俺の家からめちゃくちゃ離れたとこにあって閉鎖的な学校らしい。金持ちの坊ちゃんが集まる全寮制の男子校だ、と聞きました。
全てきょうだい情報です。
俺の家は金持ちってほどでもないけど、まぁ
俺とおんなじくらいの奴もいるらしいし変には思われないだろうという事だ。というのも一般人が入ると相当目立つらしい。
姉さん達は俺の一人暮らしを心配して苦労してまでこの学校に受けさせてくれたらしい。この学校を卒業すれば将来は約束されたもんよ。との事。
(はあ。最初は何言ってんだって思ってたけど。ちゃんと俺のこと考えてくれてんだ……感謝……だなほんと。)
と、しんみりと思い姉の部屋へ行ったら、
「いやー案外すんなり納得してくれたなーあいつ」
「ほんと。でもほんとにあんな王道な学校よくあったね。さすがしず姉さんっ」
「まぁ、ね。それよりこれからは忙しいよぐ腐腐」
「そだねぐ腐。萌の大量摂取で死ぬかもむしろ死にたい。萌え死にたい」
「分かってるねさやちゃんさすが我が妹。」
「それほどでもぉぉぉ。でも、いっちゃんが落ちたらどうするの?」
「「え?存在消すけど…」」
「あははっだと思った!だっていっちゃんは――」
「「「このために生まれてきたんだからね!」」」
その日俺は枕に大きなシミをつくって朝を迎え、
朝にはどうやって布団に入ったのか思い出せずに
いた────。
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