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まじでこの国の人達はアホなのではないかとチェリィは失礼なことを考えましたが、確かに地面には噂になっている通り大きな足跡がありました。本当にドラゴンの足跡かどうかはともかく、なにか大きな生き物がいたということは間違いないようです。
今のところ怪我人はいないようですが、もしかしたらたまたま通り掛かった時に巻き込まれた人がまだどこかにいるかも知れません。
チェリィ達が真剣に探索していると、空き地の隅の方から男の人が慌てて走ってきました。
「おおーい、そこのあんたらも手伝ってくれ。さっきの爆発で若いのが瓦礫の下敷きにされちまったんだ!」
大慌てでチェリィ達は瓦礫の撤去を手伝いに行きました。幸いなことに下敷きになったという人は無事らしく、中から助けを求める声が聞こえてきます。
街の皆と力を合わせて作業をしたおかげですぐに助け出すことができました。
「うおー死ぬかと思った!」
そう叫んで元気よく飛び出してきたのは、金色の髪をした旅装の少年でした。
チェリィ達はびっくりして少年の顔を見つめ、そして少年の方もチェリィ達を見てびっくりしていました。
「ええーっ! お、お前達は!」
一体なんの運命のいたずらだというのか、チェリィ達は二年ぶりにあのテンションの高い少年と再会してしまいました。
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