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7 内緒のお出かけ
ブラウンさんのお店は二階部分が住居になっていて、男の子三人はみんなで一つの部屋を使い、チェリィはその隣の小さい部屋を一人で使っていました。
双子の姉妹、アミンカとエリンカはよくチェリィの部屋にやってきてお喋りを楽しみ、チェリィの方も双子の部屋へ何回も遊びに行ってお茶とお菓子と女子トークを満喫しました。
三人ともお年頃なので恋愛の話は欠かせません。
これが大人の女性だったら恥じらいのないエグイ内容の恋バナになってしまうのですが、まだ十二歳やそこらのチェリィ達の会話は可愛らしい物で、どんなタイプの男性が好みだとかそういう感じのお話しばかりしていました。
チェリィは相変わらず王子様みたいな素敵な男性に憧れており、アミンカは優しくてたくましい男性が好きだそうです。
エリンカは特に好みなどないと言い張っていますけれど、チェリィもアミンカも彼女がレインを意識しているということに気付いていました。
なにがいいのかはさっぱりわかりませんでしたが、エリンカは彼のことが気になって仕方がないようです。ちょっと話題が出るだけでそわそわしだすので相当なものです。
肝心のレインが彼女のことをどう思っているのか気になるところでしたが、楽しい女子トークの中でその答えを見出すことはチェリィにはできませんでした。
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