星に渡る舟
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「私たちの息子は、もう……」 かつて私の妻だった彼女は、そう言って空を見上げた。 彼女の目を流れる涙から目をそらすようにして、私も空を見上げる。 息子がどこにいるのか分からないが、きっと私たちが見ている先にいるのだと思う。 そう願う。
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