BLOOD

黄色

　赤羽ジョウは異常、青山マコトも異常、黒木タケシも異常、桃田カオリも異常。だが、黄山イサムがいるときは正常だ。　
　東京駅で通り魔事件を起こした赤羽だったが黄山と出会って攻撃力が認められ剣豪になった。　　　
　黄山にはどんな悪業も正義に変える能力があった。
　青山もブルーカラーで金がなくて泥棒稼業をやっているときがあった。
　だが、黄山と出会ったことで正社員になれた。
　黒木はある会社の経営者だったが、パワハラ社員を蔓延らせ、ある女性社員を自殺に追い込んだ。
　黄山と出会い、改心し派遣社員を正社員に変え金を平等に分け与えるようになった。
　桃田は父親が夜逃げし援交するようになった。男を次々に騙した。
　黄山と出会い、裏稼業から足を洗い素敵な男性と結婚し子供にも恵まれた。

　イサムは赤青黒桃に敵性検査を受けさせた。
　赤羽ジョウ《悪い奴らを懲らしめたい》
　青山マコト《イジメを失くしたい》
　桃田カオリ《虐待を減らしたい》
　黒木タケシ《俺の知り合いに知久って悪者がいる》　
「 知久はゲーム会社を経営している。鯱が大好物だ。社畜王なんてニックネームがあるくらいだ」
　ブリフィーングルームでタケシは言った。
「閻魔大王みたいだな？」
　マコトが鼻で笑った。　
「閻魔大王より酷い、閻魔は悪人を成敗してくれる。だが、社畜王は自分は椅子にふんぞり返って、社畜たちにはボーナスすら与えない。来月は北極に鯱を狩りに行くらしい」
「タケシ、いい情報をありがとう。北極に行く準備をしよう」

　12月2日、正常戦隊イエローマンは北極へと出かけた。5人は変身した。5人ともボディーはイエローカラーだ。
　ホッキョクグマに遭遇した！
　赤羽ジョウは長曽根虎徹(新選組のボス、近藤勇の愛刀)でホッキョクグマを倒した！
　ジョウは剣でモンスターを倒すと1時間だけパイロキネシスを使える。
　ジョウはGショックを見た。
　11:12
ドームでコーヒーを飲んでいるとズシーン！と、轟音が響いた。
　サスカッチがこっちに迫っていた。
　青山マコトは手榴弾をサスカッチに向けて投げた。　
「ウギャアッ！ウギャァッ！」
　6球目で大爆発して死んだ。
　マコトは獣人タイプのモンスターを倒すとブリザードを使うことが出来る。　　
　どこからともなくヘリコプターの羽音が近づいてきた。