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前世からの女性?
「なんだよ、これは?」
「…………」
「おい、何とか、言えよ?」
「……しっ、知りません……」
「あのな、お前、知りませんじゃ、ないだろう、知りませんじゃ?」
「…………」
「お前、何を無視している……それよりも、俺のこの容姿、どうしてくれるんだよ。おい、お前、頼むからなんとかしてくれよ……」
俺只今ね、目の前にいる女にさ、憤怒しながら文句を述べているんだよ。本当に頭に来るからね。だってさ、目の前の女は俺を人間ではない、不気味な生物に変身したんだよ。
だから俺はね、困っている訳だから、先程も述べた通り、女に治せと憤怒しながら、モノ申しているんだけどさ……
「いいえ、何度、申し述べられても、無理な物は無理で御座います……それに浮気者には、それぐらいの容姿の方が丁度良いと思いますから。全く治す気も御座いません……」
と、こんな感じで生意気な口調を述べてくるんだ。それもさ、腰に手を当ててだよ──その後は学校の教師みたいに、俺を片手で、指さしながら、一丁前に講釈を垂れてくるんだよ。
マジでムカつくわぁ、この女……
だから俺は、「はぁ、ああああああっ! お前、いい加減にしろよ」と、述べてやったのだが。
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