第2章 夫婦喧嘩になるのかな?

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 だからさ、俺も指を加えたまま、黙ってこの女神に殺傷されるのは嫌だから抵抗をしてみようかと試みて。フレイヤを突き放し距離を取り、間合いを取りたいのだけど。  このバカ女神、華奢で妖艶な身体の癖に、力が凄いの、本当に馬鹿力……何処から沸いてくるんだ。この華奢な身体からと、思うぐらい、馬鹿力なのだよ。  で、でもさ、このまま、「ううう……離せ……」と、意識を朦朧としながら苦しそうに、バカ女神に述べても。 「うぅん、いや、離しません♪」と、妖艶な笑みを返してくるのみだから。何とかしないと、本当に殺されてしまう。  だから俺は先程皆に述べた通り、自身の身の危険を感じて、バカ女神というか、俺の生前の嫁に、少しばかり喝をいれて、今度こそ永遠の別れをしてやろうと思うから。もう我慢で出来ずに憤怒して暴言を吐き散らす。 「わりゃ、お前──離せぇ、ゆうたら、はなせぇやぁ~、我のような、尻の軽い女は、わしゃ、すかんから、とっとと、何処かいけぇやぁ~」  俺さ、ついついと、我慢できずに憤怒しんがら、少しばかり方言も混じった言葉で、女神フレイヤ様に暴言を吐いてやった。 (24-3)
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