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すると女神フレイヤ様は「はあぁ~、今あなたは、私に何とおしゃいましたか?」と、地からでも響いてきそうな、怒号を放ってきたよ。
だから、俺は一瞬彼女に怯んでたじろいてしまったけれど。相変わらずの両手での胴絞めだし。相変わらず懲りもしないで、お色気ムンムン妖艶攻撃をしているのみだから余り気にもしないで。
「はぁ~、われの事を尻軽で、ふしだらな女と述べてやったわ……おおおっ! どうした、わりゃ! 図星で言い返す事も出来んかぁ? われのような女と付き合う気もねえし、結婚何か死んでもせんわぁ~、われのような女と」
俺はこんな感じで述べてやったよ。相手が女神でも関係ないよ。嫌な物は嫌だし、こんな淫乱な女を彼女や嫁にするのも嫌だし。
大体こいつ……まあ、女神フレイヤだけど。俺の事を夫だと離れたくないとか述べてる癖に何で?
先程から何度も述べているけれど、お色気ムンムン妖艶攻撃に、俺の腹部を両手で絞める……これってどう考えても、このバカ女神は、俺を殺傷する気満々だと思うんだ。
だってさ、これ俺がこの容姿……まあ、俺的に魔王バージョンと、命名したけれど。この容姿でなければ等に、胴体真っ二つか、このバカ女神の出す淡くて甘い香りを吸って──周りて倒れている男達みたいに、当の昔に俺もこの世を去っていると思う……と、いうか、確信できるよ。
だからこのバカ女神の、俺の事を愛していると述べてる言葉は、みなウソなんだと思うから。騙されてはいけないと心に固く固く誓う……
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