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だってさ、俺は余りにも、体中の骨という骨が痛いから。
「うぐっ、うごぉ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ! いっ、痛ぁ、あああああああああああああああああああああああああああっ! わぁりゃ、このクソ女が正体を現しやがった……」
まあ、こんな感じで、大きな奇声を上げたよ。痛さの余りにね。
するとさ、女神フレイヤは、魔王のような、冷たい笑みを浮かべながら。
「どうだ、痛いか? フフフ……もっと苦しめ、苦しめ……わらわの大事な顔や髪に触れた罰だ。楽には殺しはせんから、体中の骨をバラバラ砕いて、最後は体中を引き裂いてバラバラにして、わらわの糧として食してやるわ……」
と、神様、仏様、女神様でもないような。それこそ魔王様みたいな事を述べてきたよ。それも笑みを浮かべながらね。
だから俺は本当に不味い事になって来たよ。それこそ、俺の心の奥の中に居る誰かの述べた「この女に係わると殺されるぞ」と、いった言葉を早く聞いて、この場を立ち去れば良かったと。後悔をしているよ。
ついつい、女神フレイヤの外面の良さに魅かれて、戻ったのがそもそも間違えだったと後悔をしている。
でもさ、今更後悔をしてもしょうがないし、するだけ無駄だから。それよりは、今現実に起きている難題をどう処理するのかを思案した方が良いと。自分自身に言い聞かせた……
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