第2章 夫婦喧嘩になるのかな?

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 だから俺も負けずにこのバカ女神に述べて、吐いてやったよ。 「じゃ、われもしねえやぁ、ああああああああああああっ! フレイヤぁ、ああああああああああああっ!」  と、声を荒らあげると、そのまま、女神フレイヤが一番大事にしている場所に、利き腕の右の拳を力強く握りこんで。痛くてしょうがない腰を我慢しながらひねり、拳を彼女の顔へと振り下ろした。 〈ガシャン──〉  何とも言えない、金属音にも良く似た音が聞こえた思ったら。 「きゃ──」と、バカ女神から声が聞こえた。  すると、俺の腹部と腰の痛みが、和らいだ──今だと、思った俺は、慌てて後ろへと下がり。そのまま背の羽を使用して空へと羽ばたいた。  とにかく、この場から逃げないと、あのクソ女神に殺されてしまう。だから一気に加速を始める。  それに、羽ばたきながら、作戦が上手くいったと、我ながら自画自賛したくなるよ。  実際は男の俺としては本意ではないけれど。女性……美の女神フレイヤは、絶対に顔に殴り掛かれば、顔をガードする為に俺の腰に回してる、両手離すと思ったんだ。  だから殴り掛かり手が離れ隙が出来たら、空へと羽ばたいて一気に逃げるといった作戦だったんだけど。上手くいったから喜んでいる (29-8-1)
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