第2章 夫婦喧嘩になるのかな?

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どうせ、俺は空へと羽ばたいて、移動する事が可能だけど、あのバカ女神は、大空を飛べないと俺は思うから。  あああ……やっと、解放されたし、助かったよ…… 「ううう……くそ……あの小童め、たかが生まれ代わりの分際で、ワラワの大事な顔を本気で殴りつけてきたな……もう、許さぬ……必ず捕まえて、殴り殺してくれよう……」 〈シュ──ッ!〉 「……ん? あっ」 「死ね──」 『ドガン──! ドゴン──!』 「うぎゃ、ああああああああああああっ!」 『ガ──ン!』 〈ドガン!〉 「うううううう……いっ、いてててててて……」  どうもさ、一瞬の出来事過ぎて、俺は何が起きたかいまいち理解出来ないでいたけれど。  よくよく考えて整理をしてみたら、あのバカ女神飛べれたんだよ。飛べれ……それも俺よりも早くね……  それでさ、俺の目の前に現れると、直ぐにお返しの如く、顔を殴られ、その後は腹部に蹴りを入れられてこの始末だよ。  大空から一直線に地面に落ちて叩き付けられて……  だからね、痛いわ、体中……良く生きてるのが不思議なくらい。それにさ、体が上手く動かないんだよ。フレイヤに殴られる瞬間ガードしようと手を上げようとしたら手が上がらなかったんだよね。  どうもね、俺が考えているよりも、体中の骨ヒビとか入っているのかも知れない……  それにさ、フレイヤのも、自分自身が考えているよりも、効いているのかも知れないね。  と、なると、本当にヤバイな、このままだと、あのバカ女神の述べる通り、俺は奴に殴り殺されそうだよ。 (29-8)
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