第2章 夫婦喧嘩になるのかな?

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でもさ、この後悔なんて、直ぐにしなくなったよ。女神がさ、顔を上げたら、俺に『私泣かないから……(エヘ♪)』と、自分自身の涙を指で拭きながら、渾身の笑顔をくれる……と、かじゃなくてね。俺が心底震えるような、形相で睨んできたよ。泣いているところは一緒だけど。  その後は先程も述べたけど。災厄が俺の身に降り掛かってきたよ。  まあ、仕方がないかな?  女神というか、神を愚弄した俺だから、天罰が落雷の如く降り注いできたよ。 「うううううう……し、死ねー! 死ねー! 死ね──神に暴言を吐いて罵倒したのだから、貴様の命で償え──この小童が──」 〈ピカ──〉  女神フレイヤが俺にそう述べてくると、いきなりさ、彼女の手は青白く光り、球を成形し始める──その後は奴の俺に対しての「死ねー! 死ねー! 死ねー!」との言葉で合図の様に。俺に降り注いできた。 『ドガン! ドガン! ドガン──!』 「うぎゃ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああっ! いっ、痛い、痛い、痛い、痛いよ──」  俺はね、体を丸めてガードするぐらいしか出来ないし。とにかく大きな声で苦痛の言葉を叫んだよ──叫ぶだけ無駄だと分かっていても、何の抵抗も出来ないし。俺自身の体も痛くて痛くて仕方がないからね。  でもさ、そんな感じで、体を丸め痛がっている俺を。フレイヤは息の根を止めてやろうと容赦なしに。「死ねー! 死ねー! 死ねー!」の言葉を吐きながら手加減等せずに青白い火の玉のような、魔弾砲を打ち続けているから。 『ドガン! ドガン! ドガン!』  俺は多分ここで先程、皆に述べた通り死ぬんだと思うよ。そう考えるとさ、もう少し色々と楽しんでいれば良かったと。後悔もするし、最沢山、親孝行をしてれば良かったと後悔ばかりするよ。 (32-11)
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