第5章 何かしら付いてきました?

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第5章 何かしら付いてきました?

『なっ、何だこれは?』  これはね、今の俺の中の心の叫び──と、いう奴でね。そんな事を思いながら、只ひたすら空を眺めているよ。  だってさ、俺達夫婦の軍団──安住の地を求めて、異世界へとやってきたんだ。(うち)の美しい、美と豊穣の女神の奥様が、異世界ゲートを開いてくれたから。  それでね、着いたんだよ、異世界に。まあ、俺が考えていたよりも、かなり田舎だった。テレビでたまに、特番等で放送している田舎に住もう特集の、町村よりも、先程述べた通り、かなり田舎だったと思ったよ。  まあ、静かなのはいいよ。俺は(うち)のカミさんが、何処が良いかと尋ねられた時に、静かな所が良いと述べたから。  それにね、徒歩での移動での長旅は、俺が大変だろうと。(うち)のカミさんが気を使って、ワザワザね。向こうの世界……。日本で骨のオジサン達が使用していた、白と青に回転灯が付いた大型護送車と、白黒パンダカラーのパトカーまでも召喚をしてくれたんだよ。それも大型二台とパンダ三台も、役に立ちそうだからと召喚をしてくれた。  だから俺は、変な感じというか、気分だよ。何かさ、とてつもなく、悪い事をしたような、気がするんだ……。  って、確か俺達夫婦はしたよね、大犯罪を。  だって、ここにいる骨のオジサン達は、もともと人だった訳だから。 (69-1)
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