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そんな彼の元に、時の総理大臣、前藤 真志から電話がかかる。
前藤氏は、不可能事件や事故としか思えない事が起こったら、可能な限り現場でかかわった人から話を聴くことにしている。
図らずも、二人の会話はこれが2度目だ。
久保田少年は「あちらには、ありがとう、と伝えてください」いった。
しかし、前藤氏は彼の迷いを見抜いていた。
そして、こう励ました。
「久保田くん。確かに政治的には決着した。
でも、これからどうなるかは、誰にも分からない。
もしかすると、さらにひどい事になるかもしれない。
でも、君には生きていてほしい。
そして、今の気持ちを忘れないでほしい。
いつか、同じような事が起こった時のためにな」
そして、久保田少年の旅は、まだ続いている。
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