これも一種の両想い?

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 邪魔……だよな。  やっぱり、あれはどう考えても邪魔なんだよな。  俺は頭を抱えて、もう一度大きくため息をついた。 「…………」  そして、俺は思い出す。  さっき部室に居たのは、椙田キャプテンと咲良さんだった。  そして、あの時、二人はキスをしていた。 「…………」  かあっと頬が熱くなった。  当たり前のことだ。  だって二人は付き合ってるんだから。当然のことだろう。  今までないと思ってたほうがおかしいんだ。というか、ないわけない。  健全な男女が何年も付き合ってて、キスのひとつもしてないなんてことあり得ない。  わかってたことなのに。
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