絵本
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幼馴染が絵本を見せてきた《今日も雲は流れています。良い子の願いを届けるために》こんな一文で始まる絵本だった。彼女にとって一生の宝物らしい。僕は何を大げさなことをと笑った。空を見上げると大きな雲と小さな雲二つが流れていた。あの雲も良い子の願いを届けるために流れているのだろうか?僕は良い子ではないが、たまには彼女のことを信じてみよう。僕は小さな雲に向かって手を合わせ願う『彼女の願いを届けてほしい』と
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