第1話 蘇生

11/11
前へ
/15ページ
次へ
重い…液体が中に入っている感覚 詰め替えて合計3袋の飲み水が手にはいる 『解析完了。全て飲料可能です』 バイクに順次乗せる レーションは鞄の中に バイクの後ろには改良されたドローン 改良されたドローンは蝙蝠型になっている 『大型生物と誤認させ蝙蝠からの安全確保を優先。翼の追加により小電力での長時間飛行を可能にしてます。武装は放電能力の強化、蝙蝠対策に強電磁波も放出します』 兵器の部類に入ってきたわね…でもあの蝙蝠にはそれくらい必要かも… バシュッ!! バイクから打ち上げる 翼を広げ周辺を飛び回る 周囲を確認する。 雲ひとつない青空が広がっている 蝙蝠の姿は無いようだ 地形確認 方々を山に囲まれている 内陸部かしら… 「川、海、湖、水辺らしきものがないか分析」 『了解……………微光源検出………ズーム……』 うっすらとそれらしきものが見える 進路は決まったわね 「とりあえず水辺へ向かうわ。どんな生物がいるか調査しましょう。もしかしたら、人にも会えるかもしれないですし」 人を確認出来てこそ私の計画は成功と呼べるのだ ノア計画の子孫達がまだこの時代にいるはず もしかしたら私と同じような人がいるかもしれない 色々な希望…そして不安を胸に私はバイクのハンドルをひねった
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加