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第2章 現地人
バイクを走らせること一時間
色々な分析結果が出てくる
まず上空を飛んでる小型生物は皆無
蝙蝠しか居ないようだ
その代わりに木々の合間を小さな鳥のような生物が跳びはね地面を走り回っている
昆虫の姿も確認されている
ローブのお陰で刺されたり、噛まれてはいないがどんな病原菌を持っているのか早急に調査しなければならない
植物に関しては、背の高い植物はタケ以外見つけられていない
そして花も見当たらない
この時点で、植物再生計画はここを見ると失敗してる可能性が高い
そして…気温は問題ないけど、紫外線量が多い…大気圏の層が薄くなってるのか太陽が大きくなっているのか
これもローブのお陰で影響は出ていないけど対策が必要である
と……バイクを止める…目の前には森
木が邪魔で進めない…
ハンドルを押し込み歩行形態にする
木の合間を縫い森を進む
ドローンからの映像に川が写る
「これでちゃんとした水が飲めそう」
『分析を忘れないでください。空気中にも未知の物質を多数検出してます』
「え!?大丈夫なの!?マスクしてないよ!?」
『ローブの周辺に電磁フィールドを発生させてますので、直接体内に取り込まないかぎり害はありません』
電磁フィールド……そういえば服には標準装備だったわね
ウイルス、菌を科学で克服していった人間は最終的にウイルスや菌への免疫力が低下し電磁フィールドを纏わなければすぐに死ぬほど脆弱な生き物になっていた
「科学によって繁栄した人間が科学が無ければ生きられなくなるなんてね」
自虐的にクスッと笑える
跳びはね回る鳥のような生き物が時折バイクに乗ってくる
すぐに離れていくのは電磁フィールドの影響だろうか
「ドローンにこの小鳥たちを調べさせて」
『了解』
ドローンが低下飛行する
折れそうな枝ばかりだからだろうか、小鳥達は木に直接爪をたて木を垂直に走る
飛べない代わりに脚が進化したようね
小鳥達の分析を楽しんでいると衝撃的な光景が写る
小鳥の一匹が木を跳び回りながら虫を補食していた小鳥の頭目掛け跳びはね突き刺さりそのまま動きを止めた
『脳を食べているようです』
「言わないで!!」
モニターを反らす
恐ろしい世界……あんに可愛い小鳥が…あんな…
他のモニターでは嘴の裏には多数のトゲがある小鳥が他の小鳥の頭を砕いていたり…
私はそっとモニターを消した…
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