第1話 蘇生

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ステータスを確認する 耐熱、耐水、防弾、低衝撃吸収、低出力バリア、護身用に全身がスタンガン使用3mまでの大型生物を気絶可能 無駄に高性能ね… 「……!!……服にして!!」 地面に叩きつけたタイツを拾い上げる 『防御力が低下します。』 「せめてローブ型にして!」 『了解。』 握っていたタイツの一部分がボロボロと砕け粉になり形を変えていく タイツは下着と少し厚めの全身を羽織れるローブになる 「地味ね…」 ローブを羽織る 『不用意に目立つ格好は推奨されません』 周りを見る 小さな羽虫がいる…姿は見えないが生き物の鳴き声も聞こえる 「周りの大型生物はいそう?」 『不明、探索可能範囲が狭すぎます。探索範囲の拡大を推奨します』 ドローンでも造る?素材あるかしら…? 洞窟に戻る 「足場」 足場の石を再構成し舟の中に入る 上下逆さまになった舟の中はほとんど何も無くポッドが鍾乳洞の石のつららのように並んでいる 装甲の内側を触るとザラザラと削った後がある まるで倉庫ね 私は誰も入ってないポッド達に手を合わせる 「出来ることはこれくらいだから…」 数分間手を合わせ閉じていた目を開く 使える部品を探す 電子部品はほとんど残ってない… いやあった、多分これは自分のポッドだ 回りに比べて全てが揃っている 「ドローン作れそう?」 『同型機を参照、偵察用ドローンを50機造れます。造りますか?』 多い…でもそれだけ造れるなら他も造れる 何を造る? 乗り物…武器… 「乗り物造れる?出来れば座れるやつ」 目の前に仮想モデルが出てくる ポッドを半分に斬り車輪を付けた簡易的な4輪バイクだ 『ドローン1機4輪バイク1機簡易的な実弾式の銃を製造可能です』 データを眺める ドローンは最長5時間飛行可能、オプションラック有り、4輪バイクは車輪が自律広範囲稼働して、どんな悪路でも走行可能、電力は操縦者から発電専用NMとソーラーパネル、銃は小型の実弾式、弾はNMで製造 「いいわ、お願い」 『了解。製造には3日必要です。それまでは睡眠を推奨します。』 「3日もずっと寝れるわけないでしょ!?」 ツッコミを入れるがすぐ冷静になる さっきまで26万年寝てたか 『電力維持と時間短縮にソーラーパネルを1機配置してください。その後、自己増殖によりソーラーパネルを増設、製造時間を短縮します。ソーラーパネルを排出します』 ボンと爆発音と共にパネルが落下し洞窟まで落ちる
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